日本ナショナル金銭登録機 1900号、形式番号:1945-(3-1B)RP-1b
ネットオークションで手に入れた動かないレジスターですが、分解修理をすることにしました。
分解してクリーニングし、注油することで、手動では正常に動くようになりました
このレジスターのネジは全てマイナス(-)ネジです。それもインチネジです。
代替えがありませんのでネジ頭を痛めないように、ネジ頭に合うネジ回し(ドライバー)を使わないといけません。
↓私が使用しているのは以下の4本です。

↓キャビネットを外してどこでフリーズしているかを探ります。どうやら、至る場所でオイルが固着しているようです。ひどい場所では接着剤でくっ付けたようにビクともしません。

↓分解できる箇所はなるべく分解してクリーニングして注油すればよいのですが、元に戻せないような複雑な箇所はそのままの状態で洗い油を吹き付けて少しずつ動くようにします。この1900号レジスターは4000もの部品で作られていますので全ての箇所をクリーニングして軽く動くようにするには大変な時間が必要です。下の写真は合計加算部ですが、構造が分らないとどこが動く部分なのかも分かりません。

↓下の図(FIG. 6)は合計加算機構(上の写真)の簡単な摸倣図です。
合計器の桁上げについて説明します。
水色の歯車112が合計カウンターで0~9までの10個の歯が付いています。一つだけ長い歯がありますがそれが0の歯です。
加算中歯車が回って9から0になるとき0の歯がオレンジ色の部品120の左下端を押し下げます。オレンジ色の部品120は軸332を中心として反時計方向に動きます。紫色の部品121はオレンジ色の部品120が反時計方向に動くことによって先端部のフックが外れる為スプリング123に引かれて軸334を中心に時計方向に回転します。
紫色の部品121が時計方向に回転することによって緑色の部品124は下端のフックが外れて、スプリング95によって上方に引き上げられます。緑色の部品124に嵌まっている黄色い部品96は緑色の部品124と同時に上方に移動します。このときに水色の合計カウンター112の上位の桁である青色の合計カウンターを一歯車分回転させます。

↓キーボードを分解してクリーニングします。

↓洗い油で綺麗にして、注油を完了しました。

↓キーボードを取り付けました。

↓コントロールロックを分解しました。

↓コントロールロックを取り付けてメカの修理完了です。

↓プリンター部は分解せずにクリーニングのみで綺麗になりました。
日本ナショナル金銭登録機 1900号 (その1)日本ナショナル金銭登録機 1900号 (その3)
テーマ:DIY - ジャンル:その他
- 2015/01/24(土) 22:00:46|
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